不良恋愛
コツコツと入ってくる大柄な人。
り「佐月‥あの人こわっ!」
小声で佐月に言ってたつもりがカイ達に聞こえてたみたい。
カイ一輝「は?」
り「え?」
戸惑ったみたいに見つめられて訳がわからなくなってくる。
り「え?な、なんかごめん。」
カイ「いや、りん。この人分かんないか?」
り「うーん。どちら様?」
じーっと謎の人を見てみるが全く検討もつかない。
り「だれ?」
「おい‥‥お前凛って言ったか。」
り「あ、はい。凛ですが。」
近づいてくる人に恐怖を感じながらも必死に笑みを浮かべる。
り「何ですか?」
この人、すごい圧迫感というか迫力がある‥。
思わず後退りしようとしたとき、
ぎゅっ
り「!?」
「凛~っ!でかくなったな!!
いや、べっぴんすぎて誰か分からなかったよパパ!!」
り「‥‥ん?」
きょとんとその人を見つめてしまう。
「覚えてないか?
パパだよ、パパ!!」
肩をたたかれても今一状況が把握できない。
り「いま、パパって‥。」
「そうだよ。パパ。」
り「お、お父さんっ!?」
「あぁ。元気にしてたか?」
り「なんで!?
まだ帰ってこないはずだったよね?来週って。」
「フライトとれちゃってさ~。」