不良恋愛



り「ただいま~。」


お父さんと一緒に家に帰ってきた。


お父さんはもう何年も此処に帰ってないから懐かしい、って何度も独り言をいってる。

でも、家からおかえり、は聞こえなくて。

「母さんは?」

り「いない。」

まさか彼氏と旅行なんて言えるはずもないよ。

「?仕事でもしてたか。」

「違う。もう3日前から帰ってない。」


「‥‥‥‥‥‥。」


黙り込んでしまったお父さん。
でもすぐに

「そうか。」

と頷いてまたニコニコと笑顔になる。

「今日の夕飯はお父さんが作ってやるよ。それにしても身長のびたなぁ、りん。」


り「うん!もう160だよ。」

家で誰かとゆっくりご飯なんて久しぶりで私も嬉しい!

ほんとうにお父さんが帰ってきて良かった~。


このまま、みんな仲直りできないかな。








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