不良恋愛


り「おいしそ〜!」


お父さんが作ってくれたのはトマトパスタ。

いつもインスタントか自分で作ってたから誰がご飯を用意してくれるなんて嬉しい!!


「うまいかァ?」

キッチンの方から声がする。

り「うん!これ、好き。
お父さんはたべないの?」

「あぁ、食べる食べる。」

いただきます、とお父さんも手を合わせてパスタを食べ始めた。

「おっ、上手くできたな〜。」

り「自画自賛?」

「あぁ。久しぶりに作ったから不安だったんだ。」

り「ふーん?

へへ、なんか楽しいな♪」

自然とにこにこしてしまう自分に驚く。

「なんでだ?」

り「誰かと食べるの久しぶりなんだ。」

でも、最近は桜風のみんなと食べることもあったしそんなに寂しくなかったな〜。


「悪かったな、帰ってこなくて。」

申し訳なさそうに謝ってくるお父さん。

り「うんん。仕方ないよ。」

あーあ、私嘘ついた。
でも、お父さんが安心してくれるなら、それでいい。


「ありがとうな。」








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