不良恋愛


そう言うと携帯で何か連絡し始める。

なんだろう?

そう疑問に思いながらフレンチトーストを頬張る。

暫くすると

ピンポーン

とインターフォンの音がする。

り「誰だろう?

はーい。」

インターフォン越しに見えたのは

刈り上げた頭に厳つい顔。

り「へっ!?!?」

嘘、こんなにザ・極道みたいな人存在するの?

うわぁ、衝撃だ!!

「すみません、古屋さんですか?親父さんに連絡お願いします。」

でも、言葉使いはちゃんとしてるんだ。

り「あっ、ハイ。今すぐ…。」

いかんいかん、フリーズしてた。

お父さんに伝えなきゃね。

り「お父さん、刈り上げさんが来てるよ。」

「刈り上げさん?」

と考えていたけどすぐに

「あぁ、拓か。」

と納得した様に頷く。

り「もう、行くの?」

「行ってくる。」

玄関まで見送ってお父さんがドアを開く。

すると


「おはようございますっ!!親父さん!お嬢さん!」


威勢の良すぎる挨拶にまたもやフリーズしてしまう。

お嬢さんってなに!?

それに、うるさい…。


「うるせぇ、拓。りんかビビってんだろうが!」

ヒィ〜〜

お父さん、親父の顔にならないで〜!!


朝から怖いから!

「す、すみません!!いや、親父さんと会うの久しぶりで気合いはいってるス、自分。

さ!!どうぞ。」

り「………。」

うん、お父さんの

昨日あってるけどな

っていう突っ込みは聞かなかった事にしよう。






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