不良恋愛


暑くてばてそうになりながら、少しだけヒールのあるサンダルで歩く。

持ち物も最低限だし、黒のショートパンツにTシャツで

つくづく私、女子力ないな〜。

佐月とかとメイクしたり可愛い服着たりとかはあるけど、1人だと面倒になっちゃう。


り「うわ、髪寝癖ついてる。」

お店のショウウィンドウに映る自分をみてげんなり。



さ「りーーんっ!!」

り「わっ!」


突然大きな声が聞こえてビクッとする。

佐月、声大きいんだもん。


さ「海龍行く前に会っちゃったね。」

り「ね!びっくりした。」

さ「へへ、ぼーっとしてるから驚かしてやろうって思ってね♪」


ニコニコと嬉しそうに言う。

り「どうしたの?ご機嫌だね。」

さ「あのね、今度一輝がプール行こうって。遠いから諦めてたんだけど連れてってくれるの。

だから、りんも一緒いこう!!」

へ??

なぜ、私?


り「なんで?2人で行けばいいのに。私はお邪魔虫だよ。」


さ「いや、お兄ちゃんがうるさくってさ〜。友達いるならいいぞーって。しょうがないから言うこと聞いてあげるようかなって。
だから、カイさんとりんにお願いしたいの!」


まさかのカイと!?

しかも、プール…でしょ??


り「いや〜っ!!絶対無理。拒否する!」

さ「お願い!りんと私の仲だよね?」

頼むっ、頭を下げられまでしたら…


り「わかった…行くよ。」


って言うしかない。










< 59 / 68 >

この作品をシェア

pagetop