不良恋愛
暑くてばてそうになりながら、少しだけヒールのあるサンダルで歩く。
持ち物も最低限だし、黒のショートパンツにTシャツで
つくづく私、女子力ないな〜。
佐月とかとメイクしたり可愛い服着たりとかはあるけど、1人だと面倒になっちゃう。
り「うわ、髪寝癖ついてる。」
お店のショウウィンドウに映る自分をみてげんなり。
さ「りーーんっ!!」
り「わっ!」
突然大きな声が聞こえてビクッとする。
佐月、声大きいんだもん。
さ「海龍行く前に会っちゃったね。」
り「ね!びっくりした。」
さ「へへ、ぼーっとしてるから驚かしてやろうって思ってね♪」
ニコニコと嬉しそうに言う。
り「どうしたの?ご機嫌だね。」
さ「あのね、今度一輝がプール行こうって。遠いから諦めてたんだけど連れてってくれるの。
だから、りんも一緒いこう!!」
へ??
なぜ、私?
り「なんで?2人で行けばいいのに。私はお邪魔虫だよ。」
さ「いや、お兄ちゃんがうるさくってさ〜。友達いるならいいぞーって。しょうがないから言うこと聞いてあげるようかなって。
だから、カイさんとりんにお願いしたいの!」
まさかのカイと!?
しかも、プール…でしょ??
り「いや〜っ!!絶対無理。拒否する!」
さ「お願い!りんと私の仲だよね?」
頼むっ、頭を下げられまでしたら…
り「わかった…行くよ。」
って言うしかない。