princess
印象
「ここ座れよ」
「ぁッうん」
また俺様に戻ってるし
「前に言った事覚えてるか?」
「前?」
何か言われたっけ?
「やっぱり(笑)」
ドキッ
何ドキッとしてんの?
気のせいよ!!気のせい!!
「なんでやっぱりなのよ?」
「天然だから」
「天然じゃないもん!!!
あんた名前は?私の名前なんで知ってんのよ!」
「櫻井彼方。
この名前に覚えない?」
「櫻井?同じ名字だね♪
けど覚えなんてないよ?」
ズキッ
悲しそうな顔
「これみても思い出さない?」
「えッ。」
私が初恋の男の子にあげたはずのネックレス。
「なん…で?
なんでそのネックレス櫻井君が持ってるの?」
「俺が藍にもらったから。」
「あの時の彼方君が櫻井く…ん?」
まさか…
「そうだよ。
あれからずっと藍を探してた。
仕事だって藍に俺の事を知ってほしくて頑張ってきた。」