princess
ガチャ
「疲れた」
ネックを取ろうとして思い出す
いや、忘れた事なんてない
2年前のあの日会った
あいつの事
――――
デビューして一曲目から
ブームして
慣れない環境
これからの不安
周りからの期待
自由のない生活
すべてから逃げ出したくて街をふらついてた
ふと目についた公園に
あいつはいたんだ
失恋でもしたのか
涙をながしていた女
目が離せなかった
気がついたら声をかけてたんだ
「ねぇ大丈夫?」
「ぇ゙はいッ」
顔を上げて目があった瞬その目にすべて見透かされた気がした
「知らない人に心配されるくらい泣いちゃって;もう大丈夫なんですいません」
必死になって色々言ってたけど不思議と俺の変わりにないてくれてるのかな?とか心がかるくなった
「まったく知らない奴にこんな事言われたら怪しいかもしんないけど
なんかあったわけ?」
「えッいやッ」
「まったく知らないから聞ける事もあるかもよ?
無理にとは言わねぇけど話してみ?」
「んッ」
「どうした?」
「あのねッ」
―――――――
名前も知らない始めて会った女
けど目が離せなくて
少しでも話してみたくてこんな事を言ってみた