お兄ちゃんに恋をしたけど…
「で、でも…私は悪くないよ。」

そうだよ。私は、正直に言っただけだもん。

「っはぁー、人に嫌な思いさせる人は
十分悪い。」

お兄ちゃんは、呆れたように言う。

「別に、そんな言い方しなくてもいいでしょ!」

私は、ほおをふくらませてみせる。

「はいはい…」

そう言って、お兄ちゃんは私の髪の毛をグチャグチャするように撫でながら言った。

「ま、ゆっくりでいいから、話せるようになれよ。」

「うん…」

青にぃはそうやって、いつも子供扱いをする。

わたしは、もう子供じゃないよ。

だって…


お兄ちゃんのこと、すきだもん。
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