悠久を秘めた此の歌を、君達の為に私は唄う

私は小鳥の時にしたのと同じように、フレイの体を庭の大きな木の傍に埋めた。

「フレイ」

返事が無い事はわかっているけれど、私は話しかける。

「フレイ。私、どこかが壊れたみたい。メンテナンスが必要だわ」

私の両目から流れ始めた透明な液体は、一切止まろうとはしなかった。
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