悠久を秘めた此の歌を、君達の為に私は唄う
何時間、否、何日経った頃だろう。

ギィィィィィ

錆びた音と共に初めて差し込んできた光に、漆黒に慣れている私の目は困惑した。

「ごめんね、遅くなって」

初めて耳にする自分以外のその声は、どこか優しげな低音だった。

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