悠久を秘めた此の歌を、君達の為に私は唄う
その時の会話を思い出す。



「戦争が来たら、私は戦うの?」
「いや、ソフィアは逃げるんだ」
「逃げる?でも、私は兵器なんでしょう?」
「そうだよ。でも、君は逃げるんだ」


笑いながら、そう言われた。




フレイ、ごめんなさい。私はまた一つ、フレイとの約束を破るわ。


心の中でフレイに謝りながら、私は初めて庭ではない【この家の外】へと飛び出した。

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