悠久を秘めた此の歌を、君達の為に私は唄う
少年が驚いた顔で私を見た。
普通の人間なら四階の高さなど飛べないだろうから当然だろう。


しかし幾ら人間を上回るとはいえ、初めての跳躍は案外厳しいものだった。

ダメかと思ったが、私はとっさに窓枠に掴まる。



肝心の少年は、私の動作に驚いたまま硬直してしまっていた。
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