自動車学校の夏
寮に戻るともぅすでに何人かがご飯を食べていた。


「ぁ。今Θ来た子やんね? 弁当そこにあるし、食べたらいいよ。あと、そこのパンが朝食だから。せっかくやし、こっちこんかぁ。一緒食べよ。」


見ると、女の子には少しばかり多すぎる弁当が並んでいた。



 話しかけてくれた子は、大阪の子らしい。専門学校生でアタシらと同じ歳。いかにもギャルって感じの見た目だけど、話すととてもいい子だった。



 ご飯を食べ終わると、荷物の整理とお風呂に入るのに、部屋へ戻った。


 しばらくして、全部の部屋をノックする音が聞こえてきて、何事だ???と、思っていると、


トントントンッ

「はーい。」
のぞみがちょうどトイレに入っていたので、アタシがでると、さっきのギャルっぽい女の子が立っていた。

「あのな、ママがスイカ買ってきたし、みんなで一緒に食べへん?」


「行く行くー!」
そっこうで答えた。


「なら、下降りてきてなぁ。」
そう言うとその子は、また隣の部屋をずっとノックしていった。



「のぞみィ。なんかスイカあるらしいから、食べゆこやあ。」

「あ。そうなん? 行こうかなあ…。」
人見知りの激しいのぞみは何だか後込みしている。

「アタシ行くし、行こッ。」

と、チョット強引に下に降りた。



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