自動車学校の夏

　下に降りると全員集合していた。今、寮で生活しているメンバーはみんなで11人。

ママと、
大阪の専門学校生のギャル2人と、
愛知から来た大学生、
山口出身の某東京の芸大生、
すっごく美人の大阪の大学生、
今Θ私たちと一緒に入った愛知の専門学校生2人、
たいてい寮にいない愛媛の大学生、
それからアタシたち。

　みんなキャラがこいけど、いい人ばかりで、人見知りののぞみも何だか打ち解けていた。



　みんなで話していると、いきなり、



バチッ

と電気が消えた。


「あ、11時なっちゃったんだ…。」
と前からいる人たちが言う。

「11時になるとね、ブレーカーがおちるの。みんな部屋もどろう。」
そうママがいった。





　部屋に戻って、着替えて布団に入ると、疲れのせいか、すぐに眠りにおちた。