自動車学校の夏
しばらくすると、先生たちがロビーに出て来て、口々に人の名前を呼びはじめた。

「〇〇さーん。」


「△▲△さーん。」



「伊東さーん。」
アタシが呼ばれた。


すると、まだ呼ばれていない大阪の二人がアタシをみて、爆笑しながら、
「うっわ、なつみちゃん、小内やん! 頑張って!」
と言ってきた。


「え? どゆこと?」

「いや、いいから行ってみ。行ったらわかる。」
そういってきた。




頭の上に?がいっぱい浮かびつつ、アタシは教習へ向かった。


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