自動車学校の夏
 座学の教室に入ると、すでに何人か座っていた。ただ、満席ではないようだ。

 隣にのぞみの席をとるようにして、座った。



「あれ? のぞみちゃんはぁ?」
愛知の専門学校生の2人がきいてきた。


「ん? 寝坊(笑」
アタシは苦笑いだ。



「さすがのぞみちゃんやな☆★☆」
2人はニタニタしてそう言った。





 しばらくするとのぞみがやってきた。


「あ。まだ先生おらんのや。」
ゼイゼイ肩をゆらしながら、隣の席にきた。

時計を見るともう授業が始める時間だ。
「そやね、遅れとるみたいやね。」





 そうこう言っているうちに、先生が入ってきた。
 補聴器をつけているが、かなり元気そうなおじいちゃんだ。



「ではぁッ、はじめます。」




座学の授業が始まった。
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