自動車学校の夏
「こっち行くぞ。」

あきらかに細くて怪しい道の方へゆく。


さり気なくそーちょーの手をふりほどいた。

すると、そーちょーが
「どしたん?」
とニタニタしてきいてきた。



「だって嫌やもん。」とキツい口調で言い切れない感じで言った。


「いいやん。俺、隣に女の子連れて歩くの好きやきん、嬉しいんやって。」

そう言って、今度は肩に手をおき、顔を近付けてきた。
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