自動車学校の夏




 ぎゅっ





ほんとはしちゃいけない、10代の男の子の汗とタバコが混じったにおいが私を包む。


どこか切ない気持ちが詰まったように、ちょっと痛いくらい抱きしめられてる…

耳元で響く鼓動は少し早くて、ちょっと私を安心させてくれ







「なあ、

 えっ○しよ」








はぁ??????



私の安心感は打ち砕かれた。絶対にこいつ切なさなんて抱えてねぇし!




物欲しげにニタニタした顔がこっちを見ている。



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