今年の夏休み
「バイト先は可愛い子いんの?」
どのゲームをしようかな、とソフトを漁っていた俺に
ベッドに横たわって雑誌を読んでいた岡田が、
雑誌に顔を突っ込んだままで聞いてきた。
「可愛い子?いないいない。男ばっかだもん」
「な~んだ、合コンのセッティングさせようと思ったのに」
「合コンって…あ、そういやさ、
この間バイト先の人達にキャバクラ連れてってもらってさ」
岡田が「何?」と雑誌から顔を上げた。
「どうだった?」
「や、別に…ドラマとかでありがちな感じだったよ。
ってかほとんど酔っ払って覚えてねーし」
いくら岡田にでもワタナベのことは言えなかった。
まさかキャバ嬢だなんて。
でも言っても信じないかもな。
「彼女…ほしーよな…?」
「ん~、まぁな」
「おまえ、好きな子いねぇの?」
岡田に聞かれて、一瞬、一瞬だけれどワタナベの顔がよぎった。
いや~、でも好き、っていうんではないな。
ちょっと話しやすいクラスメートってくらいで。
ぶんぶん頭を振っていたら、岡田が不思議そうな顔で「何?」と聞いてきた。
どのゲームをしようかな、とソフトを漁っていた俺に
ベッドに横たわって雑誌を読んでいた岡田が、
雑誌に顔を突っ込んだままで聞いてきた。
「可愛い子?いないいない。男ばっかだもん」
「な~んだ、合コンのセッティングさせようと思ったのに」
「合コンって…あ、そういやさ、
この間バイト先の人達にキャバクラ連れてってもらってさ」
岡田が「何?」と雑誌から顔を上げた。
「どうだった?」
「や、別に…ドラマとかでありがちな感じだったよ。
ってかほとんど酔っ払って覚えてねーし」
いくら岡田にでもワタナベのことは言えなかった。
まさかキャバ嬢だなんて。
でも言っても信じないかもな。
「彼女…ほしーよな…?」
「ん~、まぁな」
「おまえ、好きな子いねぇの?」
岡田に聞かれて、一瞬、一瞬だけれどワタナベの顔がよぎった。
いや~、でも好き、っていうんではないな。
ちょっと話しやすいクラスメートってくらいで。
ぶんぶん頭を振っていたら、岡田が不思議そうな顔で「何?」と聞いてきた。