今年の夏休み
バイトに行ったらシフト表が出来上がっていて、
すでにみんな名前が記入されており、
残すところ、俺の名前だけだった。
なんのシフトかと思えば、明後日ある花火大会の場所取り、の見張り。
前の晩(っつうことは明日)の21時頃に場所取りをして、
本番開始時刻の18時まで取った席の見張りをしなければいけない。
空欄になっている時間は夜中1時から明け方の5時まで。
俺は強制的にそこに入らざるをえない訳だが…
それ…ズルくないっスか?
「で、ワタルくん。女の子のは調達はどうなったかな?」
「はぁ…まぁ、1人だけ…」
「マジ!?でかした!」
「で、その子可愛いの?」
「あ~、う~ん、まぁまぁじゃないっスかね?」
「彼氏とかいるの?」
「や、どうっスかね~、そこまでは」
とっさに嘘が出た。
ワタナベは、彼氏なんていない、と言ったけど、
みんなにそのまんま伝えるのは何だか憚られたのだ。
「でも1人は来るんだよな」
「毎年ムサい集団だもんな、俺ら」
「ワタル、好きなジュースでも酒でも店から持ってっていいからな!俺の奢りだ!」
「うぉ~!土曜日が楽しみだッッ!」
盛り上がる休憩室の中で1人だけ冷めた俺がいた。
ったく…未成年にこの時間帯、入れさすか?フツー。
ぶつぶつ文句を言っても誰も聞く人はいなかった。
すでにみんな名前が記入されており、
残すところ、俺の名前だけだった。
なんのシフトかと思えば、明後日ある花火大会の場所取り、の見張り。
前の晩(っつうことは明日)の21時頃に場所取りをして、
本番開始時刻の18時まで取った席の見張りをしなければいけない。
空欄になっている時間は夜中1時から明け方の5時まで。
俺は強制的にそこに入らざるをえない訳だが…
それ…ズルくないっスか?
「で、ワタルくん。女の子のは調達はどうなったかな?」
「はぁ…まぁ、1人だけ…」
「マジ!?でかした!」
「で、その子可愛いの?」
「あ~、う~ん、まぁまぁじゃないっスかね?」
「彼氏とかいるの?」
「や、どうっスかね~、そこまでは」
とっさに嘘が出た。
ワタナベは、彼氏なんていない、と言ったけど、
みんなにそのまんま伝えるのは何だか憚られたのだ。
「でも1人は来るんだよな」
「毎年ムサい集団だもんな、俺ら」
「ワタル、好きなジュースでも酒でも店から持ってっていいからな!俺の奢りだ!」
「うぉ~!土曜日が楽しみだッッ!」
盛り上がる休憩室の中で1人だけ冷めた俺がいた。
ったく…未成年にこの時間帯、入れさすか?フツー。
ぶつぶつ文句を言っても誰も聞く人はいなかった。