今年の夏休み
「ってかひでぇと思わねえ?」
いつものように、夕飯が終わってから、自室に戻って
ベッドに寝ころび、雑誌を開いてワタナベと電話で話していた。
「何で暇つぶししよ~…」
『1人なの?見張りは』
「うん、俺だけだよ」
『そうね~、トランプとか?』
「1人で?占いでもしろっつうのかよ…
絶対寝そう…寝たら見張りになんないしなぁ~」
『確かに1人で4時間はキツいね~』
「だろ?」
『頑張ってね~』
「ワタナベさぁ、メールとか電話とかしてくれよな」
『え~、その時間寝てるしなぁ~。
ま、任されたんだし、頑張って見張りしなさいよ?』
「…クソ~、他人事だと思って。
でさ、だいたいの場所わかる?またメールするけど」
『うん、多分わかる。海沿いの公園でしょ?』
「いつも丁度、灯台が目の前に見えるとこくらいで場所を取るんだって。
そこが絶景ポイントらしいよ」
『分かった!花火、楽しみだね?』
「まぁね」
みんながワタナベが来ることを超期待してるよ、と言おうと思ったけど
何だかな、と思って言いよどむ。
むしろ、あまり可愛い格好で来るな、と言いたかった。
出来るだけ小汚い格好で、肌の露出は極力避けて欲しい…
家で着てるようなチューブトップなんかは論外だ。
野獣の中に野ウサギを放り込むようなもんだもんな。
「じゃ、土曜日な!おやすみ」
と言うと
『土曜日ね、おやすみ』
と言って受話器を切った。
電話の子機は充電が切れそうで、
結構長い時間話してたんだな、と気付く。
いつものように、夕飯が終わってから、自室に戻って
ベッドに寝ころび、雑誌を開いてワタナベと電話で話していた。
「何で暇つぶししよ~…」
『1人なの?見張りは』
「うん、俺だけだよ」
『そうね~、トランプとか?』
「1人で?占いでもしろっつうのかよ…
絶対寝そう…寝たら見張りになんないしなぁ~」
『確かに1人で4時間はキツいね~』
「だろ?」
『頑張ってね~』
「ワタナベさぁ、メールとか電話とかしてくれよな」
『え~、その時間寝てるしなぁ~。
ま、任されたんだし、頑張って見張りしなさいよ?』
「…クソ~、他人事だと思って。
でさ、だいたいの場所わかる?またメールするけど」
『うん、多分わかる。海沿いの公園でしょ?』
「いつも丁度、灯台が目の前に見えるとこくらいで場所を取るんだって。
そこが絶景ポイントらしいよ」
『分かった!花火、楽しみだね?』
「まぁね」
みんながワタナベが来ることを超期待してるよ、と言おうと思ったけど
何だかな、と思って言いよどむ。
むしろ、あまり可愛い格好で来るな、と言いたかった。
出来るだけ小汚い格好で、肌の露出は極力避けて欲しい…
家で着てるようなチューブトップなんかは論外だ。
野獣の中に野ウサギを放り込むようなもんだもんな。
「じゃ、土曜日な!おやすみ」
と言うと
『土曜日ね、おやすみ』
と言って受話器を切った。
電話の子機は充電が切れそうで、
結構長い時間話してたんだな、と気付く。