夢幻罠
女の髪に付いているゴム製の髪止めを取った。
髪の中に指を入れ、尾羽を広げた孔雀にように展開させた。
女がゆっくりと振り向いた。
妖精のような笑みを浮べている。
濡れた彼女の唇に自分の唇を重ねた。
頭の中には相変わらず物悲しいメロディーが流れている。
背中にかすかに触れてくるものを感じた。
それがうごめいた。
振り返る事なく、その正体は分かった。
浴槽に入っていた二人がいるのだ。
キスを続ける俺の背中から尻にかけて、しっとりとしたものが這いまわり、右足は柔らかいものに絡みとられ、…そして、上下に擦りつけられた。
俺はいつしか、柔らかな溶けそうな感触に頭の先から足の先まで支配されていった。
髪の中に指を入れ、尾羽を広げた孔雀にように展開させた。
女がゆっくりと振り向いた。
妖精のような笑みを浮べている。
濡れた彼女の唇に自分の唇を重ねた。
頭の中には相変わらず物悲しいメロディーが流れている。
背中にかすかに触れてくるものを感じた。
それがうごめいた。
振り返る事なく、その正体は分かった。
浴槽に入っていた二人がいるのだ。
キスを続ける俺の背中から尻にかけて、しっとりとしたものが這いまわり、右足は柔らかいものに絡みとられ、…そして、上下に擦りつけられた。
俺はいつしか、柔らかな溶けそうな感触に頭の先から足の先まで支配されていった。