君と話がしたくて
同じスタジオ内と言う事もあり、何とかギリギリで間に合い、その後の収録も無事終える事が出来た。
誠也はこれで今日の仕事は終り、先輩や後輩に挨拶をすると帰り支度をして、PM8:50、スタジオ鳴海を後にした。
「寒っ!!」
朝はそんなに寒くなかったから、軽い上着しか羽織って来なかったし、靴も普通のブーツで来てしまった。
雪は疎らに積もり、積もってない所は所で水が溜まっていた。
「うわぁ...。」
思わず声を漏らしながらも、駅に向かって歩き始めた。