【短】あの人と私~赤ずきんの恋~
私は、初めてあの人を抱き締めた。



あの人の大きな背中。



ずっと抱き締めたかった、あの人の温もり…。






このまま時が止まってほしい



そう思いながら、私はあの人を感じていた。






あの人の眼差しに包まれた私は



ただの女になっていた…。











毎日聞き慣れている始業のベル



私達を現実へ戻す、別れのベルが鳴るまで…。
















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