【短】あの人と私~赤ずきんの恋~
甘い眼差しで私を見つめながら、強引に入ってくるあの人の舌。


二つの舌が絡み合い

私はあの人に溶かされていく…。




どうしてあなたは、いつも強気なの?


冷たい瞳と強引なキスの中で、

私はあなたの温もりを感じてしまう…。




赤くなった私の顔を、

そんなふうに見ないで…



あの人の熱い眼差しに包まれた私は、

自然と吐息が漏れていた。





「もう…だめだよぉ…」





これ以上あの人を感じたら




私は壊れてしまう。











あの人の制服が床に落ちた音で、私は気づいた。



あの人がこれからしようとしていることに‥。




「高橋君‥」


私は戸惑いながら、あの人に制服の上に座らされた。


手が触れた床は冷たいのに、あの人の制服の上はとても温かかった。






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