【短】あの人と私~赤ずきんの恋~
「だめ…」


あの人が私のブラウスのボタンを一つ外し、私はすぐにその手を止めた。



「いや?やめてほしい…?」




真っ直ぐな瞳で私に聞くあの人。



「やめて…」


私は小さく頷いた。




あの人は頷いた私の顎を上げ、優しくキスをする。


そのキスは次第に激しくなり、私の全てを見るように奥まで舌が入ってきた。




あの人の眼差しと温もりで


私の体が熱くなる‥。





心に嘘をついても、体が反応してしまう。


あの人に嘘をついても、あの人に見抜かれてしまう。




あの人の指先が、嘘をついている私を責めるようにスカートの中に入ってきた。



「幸田先生、教師が生徒に嘘をついたらだめだよ」


「やっ‥だめ…」




私が嘘をつくたび、あの人の指が私をいじめる。




口でどんなに嘘をついても

私の体は素直に感じてしまう。




感じている間に私は


あの人に全てを脱がされていた。









心も体も



全ての嘘を剥がされていた。







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