コノ想い届ケ
「敬語止めようよ。もう同じ組長だし。」
「あ、良かった…。敬語、あんまり好きじゃなくて。」
悠は笑った。
すると、試合が始まった。
「あー、始まったね。お、これは無理だ。」
藤堂がそう言うとあっという間に決着がついた。
「え……俺……」
勝ったのは和田だった。
悠は得意気に笑った。
「やったねー!!」
悠は勢いよく飛び付いた。
和田は何とか受け止めた。
「おわっ…!危ねぇだろ…」
「嬉しくて……。結果が出なかったらどうしようかと心配で…」
そして、零番組は全員勝つことが出来た。
藤堂は立ち上がった。
何やらニコニコしている。
「全員負けたねぇ……。さて、どうなるか勿論分かってるよね?」
真っ黒な笑みを浮かべていた。
藤堂の組、八番組の隊士は皆、顔を真っ青にした。