コノ想い届ケ



熱気で包まれている道場。
今いるのは零番組と三番組だ。

悠が着くのが遅かった為、斎藤一人で稽古をつけてくれていた。


「すみませーん!土方さんと話してたら遅くなっちゃって…」


「いい。気にするな。」


斎藤はフッと笑って自分たちの隊士に稽古をつけ始めた。


「あー……斎藤組長が…」


「ん?何?昇、私の稽古が嫌だって?」


悠は笑った。
全く目は笑っていない。

中西はの顔は引きつっていた。











「ぎゃあぁぁ!!」














「あー楽しかった。」


道場を出た時にはもう夕方だった。
着替えて屯所の門へと向かった。


「遅いぞー!」


「ごめんごめん。行こー!」


そうして、島原へと向かったのだった。


< 83 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop