コノ想い届ケ
熱気で包まれている道場。
今いるのは零番組と三番組だ。
悠が着くのが遅かった為、斎藤一人で稽古をつけてくれていた。
「すみませーん!土方さんと話してたら遅くなっちゃって…」
「いい。気にするな。」
斎藤はフッと笑って自分たちの隊士に稽古をつけ始めた。
「あー……斎藤組長が…」
「ん?何?昇、私の稽古が嫌だって?」
悠は笑った。
全く目は笑っていない。
中西はの顔は引きつっていた。
「ぎゃあぁぁ!!」
「あー楽しかった。」
道場を出た時にはもう夕方だった。
着替えて屯所の門へと向かった。
「遅いぞー!」
「ごめんごめん。行こー!」
そうして、島原へと向かったのだった。