咲き誇る花
「おおきに」
緑は微笑んだ。
「せやけど、全部お母様に聞いた話やった。それに、お母様はもっと教えてくれたえ?新選組の事を物凄く大切に思ってはったとか、強がりやったとか、どこまでも真っ直ぐやったとか」
永倉は思った。
青葉の胸には、もっともっと、沖田の記憶が刻まれているのだろうと。
「緑、永倉様とお話してるの?」
するとそこに青葉がやってきた。
「そろそろ寝る時間よ。部屋に戻りましょう」