咲き誇る花
「はい。お母様。永倉様、また明日」
緑は丁寧にそう言うと、青葉と共に部屋へ戻っていった。
「緑、永倉様と何をお話してたん?」
布団の上で青葉は優しく緑に問う。
「沖田総司さんについて、聞いてたんや」
「そう。永倉様にご迷惑のないようにするんどすよ?」
「はい」
そして二人床についたのだった。
緑、総司様に興味を持ってくれたのかしら。
だとしたら、うれしいわ。
青葉はそう思いながら眠りについた。
「おはようございます」
次の日、青葉が朝餉を作っていると、永倉が起きてきた。