咲き誇る花

元々仲間だったのに、敵になってしまうなんて。

青葉は少し心が重くなった。

しかし永倉は、

「けどよ、平隊士でも他に生き残った奴はいるんだぜ?そいつらの幸せを、俺は願うんだ」

と、前向きな言葉を口にした。

「確かにそうですね。生きている人の人生の幸せを願うことしか、私達に出来ることはありませんものね」

青葉も前向きに考えた。

「そうだ!」

永倉も笑顔で頷いた。

「ありがとな、青葉ちゃん。そろそろ緑ちゃんのとこに行ってあげた方がいいか?ずっと一人にしちまってたからな」
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