咲き誇る花
「ただいま戻りました」
私はそう言いながら家に入る。
青年もお邪魔しますと言いながら入った。
「お帰りなさい。あら、お友達?」
「お友達というか、さっき会ったばかりなんですけど。裾がほつれてて。」
「そう。では、お茶を持ってきますから、少し休んでてくださいね」
お母様は微笑むと台所へ向かった。
「こっちに来てください」
私は、青年を自分の部屋に連れて行った。
「ここで、少し待っていてください」
そう言うと私はお母様の所へ向かった。
「お母様、直している間、あの方に着せる着物はありますか?」