散る頃に咲く花~番外編~

頭が痛い。

少し飲み過ぎたようだ。

布団に入って寝なくては、風邪を引いてしまう。

俺は立ち上がった。

だが、

「むっ!?」

ふらふらと倒れてしまった。

完全に酔ったな。

このまま寝てしまおうか。

そう考えた時、手が何かに触れた。

細い紐のような、さらさらとしたものだ。

何だと思い、紐の先を探ってみた。

すると、

「城崎か。」

城崎も寝てしまったようだ。

「寝かせんとな。」

俺が風邪をひくのは構わないが、城崎まで風邪をひかす訳にはいかない。
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