散る頃に咲く花~番外編~

それにしても、

「美しい髪だ。」

さらさらとして、一本一本が細い。

俺は城崎を布団に運ぼうとした。

すると、

「むっ!?」

城崎の寝顔が見えてしまった。

今日は月明かりが明るい。

仰向けに寝る城崎の顔には涙の線があり、小さな口が少し開いていた。

なんというか、その、い、色っぽいのだ。

そして寝ている姿勢も。

仰向け故にむ、胸の膨らみがはっきりと……。

お、俺は何を考えているのだ。

早く城崎を布団に運ばないと。
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