17歳の遺書
希望の花。
いきなりでびっくりしたかな?
ごめんね、先生、わがままばかりで、
こんなに迷惑な患者で、ごめんね。
しばらくの沈黙が続く。
やっぱりダメかな?
『............。6時間ね。それ以上は許せない。』
先に沈黙を破った先生の言葉に俺は嬉しさを隠しきれなかった。
『本当にいいの?』
『うん。念のため、看護師を2名つけるけど、それくらいは許して。』
そんなこと、全然構わない。
『ありがとう!!』
先生はふふっと笑い、楽しんできなさい。と俺をしっかり見ていう。
俺は照れながら、
『うん。』と言って、部屋を出た。
嬉しすぎて、病室までの道のりをスキップをして帰った。
周りから見たら相当、きみが悪いものだったと思うけど、そんなこともどうでもいいくらい嬉しかった。
静かにドアを開けると、美帆が気持ちよさそうに寝ている。
『美帆....。』
と呼びかけて見るけど、当然のごとく反応しない、
隣に行って寝転がる。
美帆の寝息とか、ぬくもりを身近に感じて、心臓が強く鳴り響く。
こういうときにだけ、生きてると感じる。美帆といるときや、学校に行っている時、
そういう何気ないとき、1番、俺は生きているんだと実感する。
すーすーという美帆の寝息が
子守歌になって俺の眠気を誘う。
おやすみ、美帆。また明日。
いつものように目を閉じた。
いつもより素敵な夜を過ごせますように。