17歳の遺書

ゆうは、静かに手術室に入っていく。

さっき離れていかないって言ってくれたのに、ゆうが離れていくたびに涙が溢れて、立っていられない。



ゆうの手紙読まなきゃ...
そう思って立とうとする。
けど、足にもどこにも全然力が入らない。


ガラガラと、ゆうが入って行った手術室から誰か出てくる。

涙でかすんで全然見えない。
誰だろう?

確認しようとしても、体全体に力が入らなくなる。



すーっと力が抜けていく。
そういえば、昨日も、その前も全然寝られなかった。疲れたな。



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