17歳の遺書




『ゆう..........?もう離れていかないで』
と静かな声が響く。

目をつぶったままだから、きっと寝言だろう。


『美帆、あいつは必ず帰ってくるよ。』



優太のベットに寝かせ、布団をかける。

一筋だけこぼれた涙を拭って、
優太が書いたと言った手紙を枕の隣におく。

きっと1人で手紙とか読みたいかな、と思って、また来るからと寝ている美帆に声をかけ、俺は部屋を出た。

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