17歳の遺書



『そんな怒んなって』

そういって笑い、美帆の手を包み込む。


『怒ってないよ。』


『そっか。』


美帆の周りには綺麗な夕日が輝く。
美帆の周りにあるものはなんだって輝くけど、一段ときれいにみえる。


今回はジェットコースターも乗れた。
死ぬほどこわかったけど。
楽しかった。


前みたいに、途中でだるくもならない。すっごく体が楽だった。

去年のぶんを取り返すように、たくさんアトラクションに乗ったので、
すっかり陽はおちていた。


前みたいに時間制限もないし、今日はとっても、自由な感じだ。


そして、空には、意外ときれいに星空が広がる。
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