17歳の遺書
あなたの隣で。
優太side
数年後、、、、
今、俺たちは小さな教会の前に立っている。
真上には輝く秋空。
少し色づく木々。
隣には、愛しい美帆。
いつか、思いが通じあったあの日、
” 9月10日 ”
この日だけをずっと待っていた。
2人でアルバイトをしながらコツコツ貯めてきたお金。
2人でバージンロードを歩く。
これは2人で決めたこと。
集まってくれるのは、高校時代の同級生に、大学の大切な人達。
少ない人達だけで、
大切に大切に行おう。
これも2人で決めたこと。
神父の格好をした悠希の前に立つ。
悠希に神父さんを頼んだのも。2人で決めたこと。
「あなたは、彼をどんな時も信じ、時に励まし、彼の一番の支えとなり、無理しがちな彼と共に向き合い、いつまでも彼を愛しぬくことを誓いますか?」
『はい。誓います。』
「あなたは彼女をどんな時も守り抜き、信じつづけ、何よりも大切にし、強がる彼女をいつも笑顔にし、一生をかけて愛し続けることを誓いますか?」
『はい。誓います。』