17歳の遺書
この時間が好きだった。毎日の朝のこの時間が。だけど言えない。だって恥ずかしいから。
それでも口からはこぼれるようにでてしまう。恥ずかしさを隠すように、、

『いつも迷惑だろ、そんなに毎日来なくてもいーんだぞ。』


『そんなことないよ。大丈夫。』

あー、学校に行きたい。美帆の声を聞いておもう。いつもより強く。
美帆はいつも学校に行く前、家から数分の俺のところに来てくれる。

大人な美帆と一緒に学校に行くことはできない。

だって、俺は病気だから。
許しがでなきゃ外にはでられないから。
切なさと悔しさが混じり合って苦しい。

もう1人来てくれた。
俺の1番の親友の悠希だ。

『お、起きとるな。おはよう。今日は体調大丈夫なん?』

今日は大丈夫だけど、ちょっとだけふざけて返す。
『だめだ。いまにも倒れそう。』

そんなボケる元気あったら大丈夫だ。と笑う悠希を見て、やっぱり元気になる。

やっぱりこの2人には叶わない。





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