17歳の遺書
『電車で行く?それともバス?
でもバスはちょっと歩かんと行けないで、電車にする?』

美帆が楽しそうに聞いてくる。
髪のセットはこれで終わりなのかな?
ちょっとはよくなったけど、まぁいーや。



どっちでもいーよ。美帆に任せる。と言うとぶすっとして、選んでよっ!と少し怒っていってくる。



めちゃめちゃ可愛い。
ならー、電車。と返すと。


『分かった!なら電車にしよっか。』
うん。と返事をして歩きだす。



『ゆう。』
美帆の呼ぶ声に立ち止まる。
ん?と返事をして振り返る。


『手ーーーー!』




美帆が手を差し出してくる。
りょーかいといって手をつなぐ。
温かい美帆のてを包み込むようにつかむ。
久しぶりな感覚に胸が痛いほどに鳴る。








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