17歳の遺書
優太side






なんだか美帆に無償に会いたくなって、

時計を確認するとまだ6時前。

美帆が帰ってくるのには待ちきれないほど会いたくて、なぜか美帆が呼んでるような気がして.....



乱暴に涙を拭いてパジャマのポケットに携帯と財布だけをいれて、部屋をでる。







静かにナースステーションの前をぬけ、
ロビーをぬけ、入り口をぬける。


外は薄暗くて、ずっとむこうの方に夕日が綺麗に輝いていた。









なんだか走りだしたくなって、走った。


また先生に怒られちゃうなぁ
なぜか、それでも走るのは止められなかった。









駅につき、美帆と同じように切符を買っていく。


朝よりは少ないが、帰宅ラッシュの前の前の段階みたいで意外と人は少なかった。





どくんっ。






今頃、心臓がいたんでくる。
どんどん締め付けられるように痛くなって、立っていられなくなったので、
その場にしゃがみこんだ。心臓辺りの服を握る。あー、情けない。
ほんのすこし、あの距離だけを走っただけで壊れてしまうほどのボロボロな心臓。






少しして痛みは落ち着いた。
あと一駅で着く。




美帆とすれ違いになっていたらやばいなとか、考えたけど、
大丈夫だろうと信じた。なんのかくしょうもなかったけれど。







俺は電車からおり、学校へ向かおうとした。でもそれは止められて......








美帆と南さんがいたから、、、
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