17歳の遺書
『あの時、勉強を教えてくれて、
励ましてくれてありがとう。
あの時から俺、美帆さんのことがずっと好きです。
俺は病気で、出来ないことのほうが多いけど、もし、もし良かったら付き合ってください。』
風が吹き抜ける。あー、俺ふられるんだろうな。鼓動がはやくなる。
苦しい。逃げ出したくなった。やっばり俺じゃだめだったんだ。
悠希ごめん。おれ負けちゃったかもしれない。ほんの数秒。短い時間がとてつもなく長い時間に感じた。
視線が刺さる。慌てて顔を上げる。
『ごめん、、、やっぱり俺じゃ、、、、『私も好きだったの』 声が重なる。
『え、今なんて?』
声が重なってよく聞こえなかった。
『だから、私も好きだったの。』