あなたにだけ
「私ね、ずっとアンダーソンさんのこと見てたの。

クラスの女子にいつも色々言われても気にせずにいるんだもん。

それがとってもかっこいいなって。」

女の子はキラキラした目を此方に向けている。

…………何だかとっても恥ずかしい。





「そうじゃないの。

私がクラスの人の言葉を気にしないのは、若者言葉が多すぎて何言ってるか分からないからなの。」
それをそんなにポジティブに変換する人がいるとは思わなかった。

「えっと………」

女の子は目を見開いて動かない。

「それ………ほんと?」


コクンと頷く。
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