あなたにだけ
「よろしく、お願いします。」

彼女は私の本当を知っても変わらなかった。

私が心から人を信じようと思ったのは何年ぶりだろう。


でも、この人だけは信じたかった。



後から聞くと、彼女の名前は春野 美奈と言うらしい。

私達は少しお互いのことを話した後、学校で別れた。


私が向かう先は総合病院。

そこにはとても綺麗な女性が眠っている。


「母さま、ただいま。
今日ね、友達ができたよ。」
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