あなたにだけ
それは主に男子からで、女子はと言うと………

「外人?見えないんですけど。」

「フツーにブスじゃん。」

等々………


ちゃんとした意味が分からなくても、散々なこと言われているんだろうなってことだけは分かる。

めんどくさい…。

「はい。じゃあアンダーソンさんの席は西くんの横ね!!」

……先生、"西くん"が誰か分かりません………

私が困っているのに気づいたのか、1人の男子が手を上げた。

「ここ、ここ!!」

そうやって彼が指した席に座る。

「初めまして!!俺、西 大輝!!よろしく。」

「イリーナ・アンダーソン。よろしく。」

私が応えて前を向いた後も西くんはずっと私を見てきた。
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