あなたにだけ
とんだ恥さらし………


教室のあちこちから笑い声が聞こえる。

「おい大輝ー、美人いじめんなよー。」

「アンダーソンさんおもしれー。」

ご、ごめんなさい。
何言ってるか正直よく分からないです………




「アンダーソンって言いにくいね。」

突然西くんがそう言った。
そう言えばみんな私のこと、ファミリーネームで読んでる…………。

「あ、私の国では私はイルと呼ばれていたのでそう呼んでください。」

「おっけ。ならオレのことは大って呼んで?」

すぐに授業が始まったから大くんとはあまり話せなかったけど、いい人なんだってことはすごく感じた。
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