秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「あった?」


「うん」


光城はいつの間にかピアノから離れて私の近くに来ていた。



「そういえばJEWELと対面すんのいつ?」



「あっ…確か来月の7日だったかな?PV撮影もするみたい…なっ…何で?」



超動揺してんじゃん!
光城にだよ?
ありえない!



「別に…ってか美優ってそんなにJEWEL好きなんだ?」


光城は私のいる机に手を置き、体重をかけた。



「…うん、まだ会ってないから顔分かんないけどボーカルのHIKARUが好きなんだぁ!!!!もぉ結婚したいぐらい!!」



わっ…私何言っちゃってんだろ…。テンパリ過ぎだし。




「…あっそ…何か嫉妬…」


へ?嫉妬?何で?



「あのー…」


私が言いかけた時、携帯が鳴った。



私は焦りながらも電話に出る。



「早くカラオケ行こうよぉ!」


「あっ、ゴメン!今行くよ」


私は電話を切ると光城を見た。



「美恵子とカラオケ?」


「うん…」


「春連れて行こうか?」


「はっ?」


「美恵子あいつ好きなんだろ?」



「…多分」


「じゃ決まり!」


光城はすぐに井戸君に電話をかけた。
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