秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「泣いてんじゃねぇよ」


言葉をキツイけどポーカーフェイスが崩れて笑っているよ。


とても暖かく聞こえる。


大好きな人の声。


幸せってこういう瞬間に感じるんだね。






「失礼致します」


店員が真っ赤な薔薇の花束をテーブルに持ってきて光城に渡すと、持ち場に戻って行った。



「これ、しゃあないでやるわ」



恥ずかしそうに私に渡してくれる。



何だかくすぐったい。



「凄い!私お花貰った事一度も無いし…。これ何本?」



「100本」


「ひゃっ…100本!?」



そりゃ重いわけだ!

お陰で光城の顔が見えない…。


「花隣の椅子に置いてケーキ食おうぜ?」



時間を見ると夜中の12時30分…。


光城の好意を無駄にしたくないからワンホールのケーキを二人で食べた。







「気持ち悪い…」


「何で二人でしか食べないのにこんな大きなのにしたの?」



2切れでダウンした光城を情けない目で見つつ、バクバク頬張る。



「豪華だから」



それだけの理由!?

ボンボンめっ!!






.
< 120 / 331 >

この作品をシェア

pagetop