秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
吐きそう!


こういう時って頭では早くトイレに行かなきゃと思っても、体が固まって動けない。


「…どうした?」


美恵子の机を私の机にくっつけていた光城が私の顔を覗く。



光城の呼びかけにやっと体が言うことを聞き、立ち上がると、何も告げずトイレへ駆け込んだ。








リバース…。





お腹がつり、激痛が走る。


「ゴホッ…ケホッ!」


水道で口を濯ぎ、ハンカチで口を拭く。



あー、焦った…。



胃を押さえながら教室に戻ると光城が心配そうな顔をして待っていた。



「ゴメン!食べようか」


「大丈夫なのかよ?」


「うん!スッキリしたから大丈夫♪」



「…クソか?」


「…止めてよ!今日ハンバーグなんですけどっ」


私が笑いながら言うと、光城は安心したのかお弁当を食べはじめた。





私の小さな不安が心の中にひっそりと影を見せた事も知らずにー…。













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